いや、謝れよ

上司に提出した書類を突っ返された。添付書類が不足しているという。まあこういったことは無能サラリーマンをやってると非常によくあることで、ちゃんと確認しろよと苛ついてる上司にペコペコ頭を下げて書類を受け取り、自席で見直してみる。

…アレ?添付書類ちゃんと揃ってないか??

どう見ても必要な書類が揃っている。しかし無能サラリーマンとしての日頃の行いのせいで、悪いのは自分に決まっているという悲しい固定観念がある。絶対に何か己のミスがあるのだ。長い時間をかけて改めて詳細に、あらゆる角度から書類をチェックする。もしかしてコーヒーをこぼしたシミでもあったのでは?クリップの留め方が上司には気に入らなかったのでは?・・・ダメだ。不備が見当たらない。自分にしては珍しく完璧だ。

上司のところに戻って恐る恐る聞いてみる。

僕「あのー、さっきの件なんですが」

上司「ああ?何?○○が足りないって言ったでしょ」

僕「その○○なんですが、コレじゃだめなんでしょうか」

上司「あん!?そうだよこれだよ。だからこれを最初から付けろって言ってんの」

僕「いえ、すみません。最初から付けてたんですけど…」

上司「え、ほんとに?コレついてた?」(上司の前に書類チェックした同僚に上司が聞く。「付いてましたよ」の返事)

上司「あ、そう。付いてたんだ。じゃあいいよ」

と、僕から書類を受け取り上司はPCに視線を戻した。

いや、なんだよソレ…(´Д`;)

せめて一言ゴメンだろうが…幼稚園児だって自分が悪いときは謝るって知ってるぞ。そんなんだからいい歳して結婚もできないんだ、このタコ野郎!

いつもは自分の仕事の出来なさに情けなくなることが多いのだが、今回は相手に対して怒りを覚えるという珍しいケースでしたね。あー、ムカムカ。