会社の飲み会はお遊びである

会社の飲み会は辛い。

常に目上の人間の顔色を伺い、グラスが空いていないかを注視し、愛想笑い、おべんちゃらを絶やさず、もっと飲めと言われたら、自分のペースに関係なく無理して飲まなければいけない。そしてこれが終電の時間くらいまで続く。
奢ってもらえることがほとんどだが、これは、

残業代が出ない代わりに料理と酒が支給される (ただし、自分の望む内容と量ではない)、大変ストレスのかかる長時間残業

と言える。
しかし、妻は、そんな苦行があるから今夜は遅くなるよ、と僕が告げると、きまって面白くなさそうな顔をする。
どうも妻は、

飲み会=どんちゃん騒ぎ、お遊び、楽しいもの


と思ってるフシがある。
そりゃー、仲がいい友達や家族と飲む酒は楽しいけど、それと会社の飲み会は全く別次元のものである。

妻は今こそ専業主婦で、育児・家事に専念しているが、結婚前は普通に勤めていた。職場の飲み会も当然何度も経験しているはずである。
妻にとっては楽しいものだったのか、はたまたこの辛さを忘れてしまったのか…

どうも釈然としないなと、
お偉いさんの水割りを作りながら思う僕であった。